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小澤征爾さん指揮の作品にグラミー賞 [クラシック百銘盤]

アメリカ音楽界で、もっとも権威があるとされる「グラミー賞」の授賞式が15日、ロサンゼルスで行われ、世界的に活躍する音楽家、小澤征爾さんが指揮をした作品「ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》」が最優秀オペラ・レコーディング賞を受賞しました。

ことしで58回目となるグラミー賞の授賞式が15日、ロサンゼルスで行われ、各賞の発表が続いています。
この中で、世界的に活躍する音楽家、小澤征爾さんが指揮をした作品「ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》」が最優秀オペラ・レコーディング賞を受賞しました。受賞した作品は、2013年に長野県松本市で開かれた音楽祭、「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で小澤さんが指揮をした公演のもようを収録したものです。
小澤さんは、旧満州生まれの80歳。アメリカのボストン交響楽団で30年近くにわたって常任指揮者と音楽監督を務めたほか、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとした世界有数のオーケストラと共演するなど、その実力は世界で高く評価されています。
作品を販売する大手レコード会社「ユニバーサルミュージック」によりますと、小澤さんは、今回を含めてこれまでに8回、グラミー賞にノミネートされていますが、受賞は初めてだということです。
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小澤さん「仲間たちと喜びを分かち合いたい」

グラミー賞を受賞した「ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》」は、平成25年に長野県松本市で開かれた音楽祭で小澤征爾さんが指揮したオペラの公演を収録したものです。小澤征爾さんはこの音楽祭のホームページでコメントを発表し、「この『こどもと魔法』は僕の大事な仲間であるサイトウ・キネン・オーケストラとすばらしい歌い手たちと創った作品で、彼らのおかげで、充実した練習と公演ができてとても楽しかった。それが松本のフェスティバルの力なのだと思う。大変うれしく、みんなとこの作品を創れたことを誇りに思います。仲間たちとこの喜びを分かち合いたいです」としています。


ボストン交響楽団がお祝いのコメント

小澤征爾さんが、およそ30年間にわたって音楽監督を務めた、アメリカのボストン交響楽団は、公式ツイッターで「おめでとうございます!」とお祝いのコメントを出すとともに、ホームページでも、小澤さんのプロフィールを紹介し「クラシック音楽界で、世界有数の偉大な人物だ」として、これまでの業績をたたえています。


「こどもと魔法」とは

グラミー賞の最優秀オペラ・レコーディング賞を受賞した「ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》」は、平成25年に長野県松本市で開かれたクラシックの音楽祭で、小澤征爾さんが指揮したオペラの公演を収録したものです。この公演は、小澤さんが恩師の斎藤秀雄さんを偲んで結成したサイトウ・キネン・オーケストラを指揮したもので、平成22年から病気の療養のため活動の休止が続いていた小澤さんが、本格的な復帰を果たした舞台としても話題となりました。


80歳迎えた今も精力的

小澤征爾さんは旧満州生まれの80歳。東京の桐朋学園で数多くの指揮者を育てた齋藤秀雄さんに指揮を学び、23歳の時に貨物船で単身、ヨーロッパに渡りました。世界的な指揮者のカラヤンやバーンスタインに師事したのち、アメリカのボストン交響楽団で29年にわたって音楽監督を務めました。
その間、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする、名だたるオーケストラでタクトを振るなど世界的な指揮者として活躍しました。そして、平成14年に世界屈指の歌劇場として知られるオーストリアのウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任し、8年間にわたってそのポストを務めました。
80歳を迎えた今も精力的に活動を続けていて、去年12月にはアメリカの芸術や文化に貢献した人に贈られる「ケネディ・センター名誉賞」を、日本人として初めて受賞したことでも話題になりました。小澤さんがグラミー賞にノミネートされるのは、昭和44年に初めて候補になって以来8回目で、今回初めての受賞となりました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160216/k10010410761000.html


まだ一度もとってなかったとは意外でした。


ただなあ…、

今まで日本でグラミー賞のクラシック部門って、
誰か話題にしてたことあったかなあ、
というくらいなかんじで、
辻井さん優勝時のクライバーンコンクールと、
ちょっと重なる部分があった。

だいたい日本の音楽評論家で、
グラミー最多受賞指揮者が誰か知ってる人ってどれくらいいるんでしょうねえ。


まあそんな皮肉はさておき、
とにかく80歳にしてやっと小澤さんがグラミー戴冠をはたした。

過去ノミネートされたものをみると、

1969年 「メシアン:トゥーランガリラ交響曲」(トロント響)
1971年 「ヤナーチェク&ルトスワフスキ」(シカゴ響)、「オルフ:カルミナ・ブラーナ」(ベルリンフィル)
1974年 「ベルリオーズ:幻想交響曲」(ボストン響)
1976年 「ベルリオーズ:ファウストの劫罰」(ボストン響)
1981年 「シェーンベルク:グレの歌」(ボストン響)
1993年 「チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』」(ボストン響)

http://minnano-uwasa.com/ozawaseiji-grammy2016/

と、なかなかの内容のものが揃っている。

だが相手が悪かった。

この時小澤さんを退けたのは、

1969年の初登場時は、
ブーレーズ指揮ニュー・フィルハーモニアのドビュッシーに退けられた。

1971年は二点ノミネート。
しかもうちひとつは若き日の小澤の超名演、
あのルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」だったが、
いかんせん相手があの歴史的名演といわれている、

ブーレーズ指揮クリーヴランドの「春の祭典」

だった。

1981年の大作「グレの歌」なんかどう考えてもとりそうなのだが、
これまた当時ロサンゼルスのシェフだった巨匠ジュリーニの、
モーツァルトの「レクイエム」に敗れ去った。

そして93年「スペードの女王」は、
グラミー最多受賞指揮者ゲオルグ・ショルティの超話題盤、
ウィーンフィルとの「影の無い女」にもっていかれた。

しかもこの年ショルティは合唱部門でも「ロ短調ミサ」で受賞し二冠に輝いている。


小澤さんのいた時代、このようにブーレーズやショルティ、
さらにはバーンスタイン、ジュリーニ、レヴァイン、バレンボイム
そしてスラットキンやMTTなどが北米を中心に群雄割拠していたので、
なかなか縁がなかったのだろう。

ただ小澤さんがCBSやデッカの契約だったら、
すでに何回かとれていたかもという話はちらほらと…。

(たしかに最多受賞のシヨルティはデッカだけど、同じ時期にアメリカで活躍していたマゼールはデッカ~CBSという具合だったものの、こちらはそれほどには縁がなかったようですので、一概にそうとはいききれないかもしれませんが…、因みに今回の小澤さんは初のデッカからのノミネートでした。)

まあこのへんはいろいろとあるのかもしれませんが、
とにかくようやくここにきてまたひとつ小澤さんに勲章が増えたことを、
今は素直に喜びたいと思います。


受章おめでとうございました。


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コメント 6

 サンフランシスコ人

小澤征爾/ボストン響の演奏会に一度だけ行きました...
by サンフランシスコ人 (2016-02-17 07:06) 

阿伊沢萬

小澤さんとボストンの組み合わせはじつは一度も聴いていません。すぐ売り切れたりとか日程があわなかったりとか、自分は小澤さんとはあまり縁が無いようです。
by 阿伊沢萬 (2016-02-18 21:13) 

阿伊沢萬

小澤さんもやっとグラミーをとれましたが、かつての同じラヴェルの「スペインの時計」もなかなかの演奏だったので、今回は彼の定評のあるレパートリーがしっかりと評価されたのかもしれません。

剛力ラブさま、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2016-02-18 21:15) 

サンフランシスコ人

「小澤征爾/ボストン響の演奏会に....」

1990年12月...カーネギー・ホールでの演奏会でした.....

Copland: "The promise of living" from "The Tender Land"
Verdi: Quattro Pezzi Sacri
Schoenberg: Piano Concerto (Peter Serkin)
Beethoven: Fantasia for Piano, Chorus and Orchestra (Peter Serkin)
by サンフランシスコ人 (2016-02-20 02:18) 

阿伊沢萬

なんか小澤さんらしいといえばらしいプログラムですね。日本で今こんなプロ組める度胸のある指揮者は下野さんと山田さんくらいでしょうか。
by 阿伊沢萬 (2016-02-21 01:33) 

サンフランシスコ人

「80歳を迎えた今も精力的に活動を続けていて.....」

http://www.sfgate.com/news/article/Ozawa-citing-health-pulls-out-of-Tanglewood-7947158.php

"Ozawa, citing health, pulls out of Tanglewood appearances"
by サンフランシスコ人 (2016-05-27 02:31) 

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