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「君の名は。」をみて。 [劇場公開アニメ]

新海誠監督の「君の名は。」を見た。

kiminona.jpg
http://www.kiminona.com/index.html


公開してずいぶん経ってからになったが、
とにかく劇場が混んでて、
土日などは満員御礼がガンガン続く状態だったので、
正直なかなか行く気になれなかった。

それともともと自分は新海監督の作品とは縁がなく、
過去一度もその作品をみていない。

興味が無いというか、
あえて見に行こうという気がまるでおきなかったので、
ここまでとにかく見ようという気がしなかった。


ただ今回は劇場で予告をみたときに、
ちょっと気になるストーリーとタイトルだったので、
遅くなったけど今更ながらみにいくことにした。


で、もう公開してかなり経ってるので、
いきなりネタバレでいきます。


この作品をみた印象、

それは、

「世界でいちばん美しく爽やかな怪談」

といったところだろうか。


最初は身体の入れ替わりという、
かなりギャグ的要素全開の展開だったが、
そのわりにはペースが意外なほどゆっくりで、
正直ちょっとこのペースで最後まではきついなあと思ったが、
途中からとてもテンポよく、
ストーリーがさらさらと流れるように動いていった。


本来はかなりまどろっこしい設定なのに、
驚くほどあっけらかんと物事が捌かれ、
しかも本来はかなり深刻になるはずの展開も、
じつにさらさらと流れていく。


それは都会の中の喧騒の中で流されるようでもあり、
穏やかな風景の中で静かに流れていくそれのようでもあり。
とにかく軽快かつ爽やかなコメディ感覚の話が展開されていく。


だが瀧が糸守に行き、
三葉の死を知ったときから、
二人の主人公は三年という年を越えて、
予期せぬ空前の大災害から人々を救おうと、
ひたすらひたむきに、
自分のできるすべてのことをかけて努力する。

そしてその途中、
彼岸を超えたところで
誰そ彼(たそかれ)時に二人は遭遇、
そのままクライマックスまで突っ走っていく。


その後5年の歳月が過ぎ、
再びゆったりとした語り口でその後が描かれる。


そこには別れと再会が交錯する、
ある意味切なくある意味心動かされる情景が描かれていく。


このときこの作品と同名の名作「君の名は」を思わせるような、
すれ違いシーンがあるが、
この話はそこで終わりはしなかった。


確かにそこでそのまま会うことなくいつかまた…、
という感じで終わらせるのも手だったかもしれないが、
ここではハッキリと完全決着をつけている。

そういう意味ではとても清々しい後味の作品で、
RADWIMPSの曲もとてもいい感じに最後を〆ていた。



感想としては、
ちょっと「オーロラの彼方で」を思わせるようなところもあるけど、
こちらの方が前半は手が込んでいて、
後半は逆にシンブルというかんじになっていた。


また一部に言われていた
「泣ける映画」
というそれは自分にはあまり感じられなかった。


別に期待外れとかいうのではなく、
「泣く」というより、
映画館を出た後、
外の日差しや吹いている風が、
いくぶん穏やかに感じられるような、
そんな映画という気がした。


また映画に描かれていた都会も田舎も
どちもとても日本的というのだろうか、
そのどちらからも育まれたような、
日本的な「怪談」というかんじも、
最初に書いたように正直した。

もちろんそこには恨みつらみのような、
情念にみちた怪談風味などないが、
なぜ三年後の瀧に、
そのときすでに亡くなっているはずの三葉が、
三年前からあらわれたかというそれを思うと、
なんとも言えないものを感じてしまうし、
いろいろと考えてしまうこともある。


もちろんそれは見た人それぞれの立ち位置で、
感じ方はあるだろうけど、
それ以上に、
自分はこの作品をみるには、
少し年を取りすぎたという気もした。


おそらく学生時代か、
二十代あたりにこの作品をみたら、
もっと深く作品に没入し涙したかもしれない。


だけど、
学生時代も二十代も昭和で過ごした自分にとっては、
この作品のもつ瑞々しさや爽やかさ、
そしてひたむきさはあまりにも眩しすぎるものがある。


とにかく自分の身の近くにそれをおいて、
その作品と笑いそして泣くという、
そこまでの感覚が自分にはついに生じなかった。


おそらくそれが、「怪談」という昔話的な印象を与え、、
そしてある意味少し離れて冷めた目でみることになってしまったのかも。


とはいえ、
なぜこの映画がこれだけヒットしているのかは分かる気がしたし、
見てよかったという気はとにかくした。


それにしても観客層が若い。

自分などおそらくこのとき映画館内にいた最高齢ではなかっただろうか。
「ゴジラ」のときはまだまだ上がいっぱいいたのですが…。


もっと若い時にみていたら、
きっと自分にとって忘れられない映画になっていたことでしょう。

そういう意味では、
この日に見に来ていた若い人たちが羨ましく思えたものでした。


それにしても心優しい作品です。


〆。

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阿伊沢萬

とても楽しめる映画でした。たしかに過去のいろいろな映画のオマージュみたいなものもありますが、見終わって不思議と気持ちが軽くなるような感じがする映画でした。

剛力ラブ様、mangahara様、nandenkanden様、コミックン様、DorakenBeginner様、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2016-09-08 00:06) 

 サンフランシスコ人

『君の名は。』....4/7 サンフランシスコの映画館で公開....

http://www.landmarktheatres.com/san-francisco/embarcadero-center-cinema/film-info/your-name


by サンフランシスコ人 (2017-04-05 07:00) 

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