So-net無料ブログ作成
検索選択

「シン・ゴジラ」は静かな映画。 [ゴジラ]

最近「シン・ゴシラ」を観ていて、
この映画けっこう静かな映画だという気がしている。


会議のシーンが多いということもあるけど、
BGMが想像以上に少ないことや、
大きな声のシーンが意外と少なく、
しかもみなやや速めに喋るため、
台詞の音量的な抑揚があまりない。


また派手なアクションシーンもなく、
ゴジラの動きも静的なものなのだし、
尻尾の動きも巨大なわりに悠揚としている。


また会議のシーンも、
みな座ったままのシーンが多いため動きが少なく、
音的にも動き的にも、
静的な印象がつきまとうシーンが多い。


当初予定されていたカースタントのシーンや、
多くの人が焼き殺されるシーンをはじめ、
動きのあるシーンの多くがカットや縮小されたため、
余計さらにそういう印象が強くなっているのだろう。


自衛隊とのバトルやヤシオリ作戦のシーンがあるので、
そう思われていないのかもしれないが、
前者は約七分、
後者は約八分半、
これにゴジラが東京駅付近を炎上させるシーンの3分半、
第三形態の蒲田上陸からの一連の暴れるシーンが、
会議シーンを込みで約4分、
第三形態の立ち上がりシーンから東京湾脱出までの3分半
第四形態鎌倉上陸から会議等が続くシーンまであたりまでが3分と、


これら全てを合わせても、
ゴジラがらみのバトル&破壊シーンは全体の1/4強といったところなので、
いかに会話や会議、
さらには現場以外のシーンが多いかが分かる気がする。

これが結果的に
全体的にはかなり静かなゴジラ映画という、
そういう印象に繋がっているのだろう。


またBGMも蒲田上陸のシーン、
つまり15分近くまでまったくなく、
会議のシーンもあまり流れているシーンが多くないため、
印象的な音楽が多い割には、
これもけっこう抑制されているという気がする。


その分短い間に一気に音楽も見せ場も放り込んだのだろうけど、
ひょっとすると庵野監督のいう時間や予算の少なさが、
こういう所にあらわれているのかもしれない。


また正直この静かなシーンの中には、
あまり必要とは思えないシーンがあったり、
カットを細かくしたがために、
やはり静かに感じられるような部分が、
戦闘シーンにも見かけられた。


庵野監督はかなり細部に渡り、
各カットひとつひとつにこだわったというが、
それが逆に話の流れというか動きをとめ、
静的なものの連続に感じられる所が、
結果散見されたようにも感じられる。

素晴らしいシーン、
説得力あるシーンの連続は確かに素晴らしいけど、
観ている方がそこの部分に気持ちを置いていくような、
それくらい見事すぎたためなのかもしれない。


これはこちらの頭や気持ちの切り替えの問題なのだろう。

庵野監督には当たり前でも
ふつうの人には新鮮すぎる場合が多々あるのです。


というわけで、
下手な人間ドラマを切り捨てたことも
そういうことに繋がったのかもしれないけど、
最近見るたびに、
このゴジラは静かな映画という気が強くする。


そういえば鷺巣さんの音楽も、
ことこの作品に関しては、
他の作品からの転用等を除けば
静かな曲に印象的なものが多くあるように感じられた。


これはひょっとすると庵野監督が意識した、
様式美云々と関わっているからなのかもしれませんし、
野村萬斎さんの動きを軸にしたゴジラが成立した、
大きな理由のひとつなのかもしれません。


まあかなりドキュメンタリー色が濃いので、
煩くなったり色彩的にならないのは当然なのですが。




しかしこの作品のゴジラが東京駅付近で、
火焔熱線を吐くシーン。

これってエメリッヒ監督の
「インディペンデンス・ディ」
を意識してのそれなのだろうか。

だとすると、
これはこれでけっこうあれな気がするのですが…。
nice!(3)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 1

阿伊沢萬

すみません、また爺様のゴジラ話につきあわせてしまいまして。

banpeiyu様、はじドラ様、nice! ありがとうございます。
by 阿伊沢萬 (2017-04-03 21:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。