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「ラブライブ!The School Idol Movie」を観て。(長文雑感) [劇場公開アニメ]

keyv7.png
http://www.lovelive-anime.jp/

というわけで見てきましたが、
朝7時の回ということで開場が6時半。

ということで6時半少し前に現地についたらこれがもうたいへん状態。

とんでもない長蛇の列が
映画館に行く3台のエレベーターがあるビルの入り口から、
蛇がとぐろを巻くようにビルの二階部テラスと、
そこと近くの歩道橋をつなぐ通路から、
その歩道橋の入り口の階段、
そしてそこからさらに一蛇行して最後尾という、
信じがたい行列ができていた。

自分はすでに大混雑を予想していたので、
数日前に発券していたのでいいが、
まだ発券してない人は開演15分までに発券しなければならないので、
これから並ぶともはや絶望的としかいいようのない状況だ。

幸い未発券の人には特別措置がとられたようだが、
6時半前に列に並んだ自分が劇場内に入ったのは、
すでに開演時間の7時を回っていた。

このとき劇場内は前売りでは9割以上埋まっていたはずなのに、
まだ半分も人が入っていなかった。

本編は7時15分からということで、
その間は劇場マナーや宣伝や予告編などが、
次々とながされていったが、
いつもは長く感じるこの時間帯が、
今日ほどありがたく思った人がどれだけいたことか。

けっきょくこの時間の間に、
売れていた座席は大方埋まっていたようだ。


内容はさすがにまだ始まったばかりなのでネタバレはできないが、
いくつか感想を少し書いておきます。

[1] ちょっと「けいおん」の劇場版を思い出した。
[2] 歌は当然あったが適量かつタイミングもいい。
[3] ひじょうに綺麗な終わり方で、湿っぽくはならない。
[4] 最後のところにいい意味で観る方にすべてを託したところがある。
[5] このアニメのタイトルが「μ's」ではなく「ラブライブ」だったということの意味と意義。

だろうか。

今まで出演したキャラもほとんど登場しているし、
「お約束」もいろいろと盛り込まれており、
99分もあっという間という感じだろう。

ファンならおそらく複数回みるだろうという出来で、
じっさい終演後客席から拍手も起きていた。

とにかくなかなか賑やかかつ、
ある意味決着を綺麗にしっかりとつけた、
潔いつくりの作品だった。

前売り券をたくさん買った人も、
これならそれも報われるだろう。


因みにグッズ売り場は9時前で、
すでにとてつもない列が横浜ではできていました。

あの最後尾の人はいつ買えたのだろうか。


以上で一度〆。


(6/15追加)

続きです。

ll2.jpg

というわけで公開初日は大入り満員で、
まずはめでたしめでたしという感じなのですが、
二日目日曜日の最終回の上映となると、
さすがに半分も入ってはいなかったし、
グッズ売り場もあまり人がいなかった。

で、その結果手元にあるのが「ことえり」のシリアル。
なんとも二枚あわせて不思議な組み合わせになったが、
自分はやらないので宝の持ち腐れになりそうです。

というわけでもうここまでくれば、
ほとんどのファンはみているということで、
一気にネタバレ込で雑感書きます。


じつは最初見終わったときは潔く綺麗にまとめたと、
そんな感じがしていた。

だけど二度目をみたらかなり印象が変わってしまった。

この作品は歌6曲込の全体99分ということだが、
最初の30分がアメリカ道中記で、
最後の30分がアキバライブとそれへの始動、
そして中間部が「μ's」帰国から解散の有無。

というふうに分かれている。

つまりアメリカ道中記が「起」。
「μ's」帰国の人気沸騰が「承」
グループ解散の悩みと迷いが「転」
そして最後の30分が「結」
というかんじにざっくりとだがなっている。

だからみていてとてもそういう意味ではバランスもよく、
綺麗に収まっているように思えていた。

だけど二度目みたときにちょっと待てよとなった。

ここで最初にお断りするけど、
この後キャラによっては敬称略とします。
これ言っとかないとファンの人が怒るので…。

話を戻しますが、
ちょっと待てよとなったひとつは、
穂乃果がNYであった歌手のこと。

あれを未来の穂乃果というふうに捉えたそれが多かった。

じっさいそうだと一見辻褄はあうし、
あのマイク一式も何かの象徴だろうと思われるのだが、
ただそうなると実際問題として、
あれをどうやって日本に持ち込んだのか、
またそれがらみで他のメンバーとの間に、
「穂乃果ちゃんがおかしい」とかならなかったのかという、
そういう単純な疑問も沸いてしまう。

今までこの作品にはない、
ちょっとSF的ともオカルト的ともいえる要素なだけに、
それだけに少し無理があるというか、
下地の無いところに無理に入れ込んでしまったような、
なんとも不自然なかんじがしてしかたがない。

もしこれがNYではじっさいにその人がいて、
秋葉原でのそれは穂乃果の夢という描き分けがされていれば、
(もしくは穂乃果が自分に置き換えての夢)
もっとスマートに入ったのかもしれないが、
ここがとにかく不自然というか説明が足りない感満点だった。


正直なんでもかんでも見る方に下駄を預けるというのは、
世界観に異質なものを放り込む危険性がある場合は、
もう少し描き方をデリケートにした方がよいと思うし、
あそこはもう少し現実をベースに話を作っても、
正直よかったんじゃないのかなあと。


そしてなんと言っても後半のほとんどのテーマとなったのが、
「μ's」「スクールアイドル」「ラブライブ」
のこの三つと自分たちとのそれという問題。


考えてみると
「μ's」は別に音楽が好きだから結成されたグループではない。
あくまでも廃校を阻止するための手段だったということ。

そういう意味では「ガルパン」における、
大洗女子の戦車道履修チームとまったく同じということ。

だけどガルパンと違うところは、
「μ's」の人気が出たことで比較的早い時期に廃校を免れ、
別の目標として「ラブライブ」があらわれたということ。

ガルパンのように「ラブライブ」に優勝しなければ廃校になるという、
そんな切羽詰まった緊迫感のある展開ではない。

ただそのおかけで「μ's」の原動力が、
廃校阻止から純然とした音楽への愛情へと変わっていく。
だがこの段階では各メンバーとも「ラブライブ」出場という目標はあれど、
「スクールアイドル」という看板には意識はあったものの、
その本質云々というものには意識がじつはあまりない。

おそらく「スクールアイドル」というものの本質を意識したのは、
三年生の卒業がひっ迫してきてからではなかろうか。
ただそれは

「9人でμ's」

という方の意識が強く、
テレビではことさら「スクールアイドル」という部分は、
あまり強調されてはいなかった気がする。

ここでのメンバーの葛藤は二期を観ていれば、
ほとんどの方はおわかりになると思う。

結局「μ's」というグループを三年生が卒業しても続けるか、
それともここで解散するかというこの二つを天秤にかけたとき、
「9人でμ's」というそれをとり、
「μ's」解散となったのですが、
映画ではそれが「スクールアイドルが好きだから」というのが解散理由という、
それまでTVで強調されていなかった方が強く押し出されていた。

もちろん「スクールアイドル」を順守すれば、
当然「μ's」は6人になるので、
9人でこそ「μ's」という意思統一ができているメンバーとしては、
どちらの理由にせよ結論としては同じとなる。

だけど9人で「μ's」が解散の動機なら、
その9人を特例で学校が継続を認めてしまったら、
その段階でこの前提がすっ飛んでしまう。

だから映画で一時そういう展開になりかけたとき、
当然全員めでたしめでたしとなってしまうはずだった。


だけど映画を観ていた人はあまりそうは感じなかったと思う。

なぜなら「ラブライブ」の発展という、
「外から」の要求と期待という要素が絡んできたため、
自分たちだけの問題以外が圧し掛かかってきたという、
そんな部分を強く感じられてしまったためだろう。

自分達の出した結論を、
自分達以外の外からの要望や期待で覆していいのか。

これが
「音ノ木坂が来年から大学新設して一貫校になります」
となったらまたこれは反応がかなり違っただろう。
(もっともそんな資金があれば廃校なんか起きないのですが…)

で、結局初志貫徹し、
かつ「ラブライブ」の将来を託すため、
秋葉原で一大ライブとなり
その初志貫徹をする最後の部分に、

「スクールアイドルが好きだから」

ということで映画は結を出したのですが、
この「9人云々」から「スクールアイドル云々」へのそれが、
確かに外からの要請や期待というものを絡めてはいたけれど、
ここの動機がちょっとゴチャゴチャになっていたような感じで、
なんかちょっとここだけは綺麗にいかなかったなあ、
という気がやはりしてしまった。

このとき誰でもいいから、

「9人でやれてうれしかった。
そしてそれを可能にしてくれた、
スクールアイドルも同じくらい好きだった。」

などとどこかで一言言ってくれれば、
多少念押しでくどくなるかもしれないけれど、
よりスッキリしたのではないのかなと自分などは思ってしまった。
(もし言ってたとしたら自分の聞き逃しです。すみません。)

ところで最後「ラブライブ」というお祭りを頂点にした、
スクールアイドルそのものの秋葉原のイベント。

確かに凄いし壮観なんですが、
ただあれもなんかああいうふうにだけしてしまうと、
たんなる「μ's」の盛大な送別会となってしまっているだけ、
という感じがしてちょっとどうなのかなあと。

むしろすぐに「SUNDAY~」に入らず、
ちょっとしたイベントの雰囲気を挟み込んだ後、
「μ's」最後の曲として映画のラストの、
「僕たちはひとつの光」を先に歌い、
そのあとあの「SUNDAY~」に流れ込んでいくほうが、
「スクールアイドル」への「μ's」の感謝と、
「スクールアイドル」のこれから、
そして「ラブライブ」のドームへとつながるような、
より大きな盛り上がりへとなった気がしたのですが…。

だってタイトルも「ラブライブ」だし、
そこにピークをもっていくのならこの曲順かなあと。

で最後の曲は「僕らは今のなかで」のニューバージョンで〆という、
歌詞の内容からいってもそういうのでよかったような気がします。


まあこのあたりは個人のあれなので、
人それぞれという気はしますが。


なんか文句ばかり言ってるみたいであれなのですが、
もちろん正直楽しめるシーンもてんこ盛りでした。

特にというか予想通りというか、
あいかわらずの「海未ちゃん劇場」が凄かった。

空港で自分の名前を聞かれて

「違います」

と、迷いなく決然と言い放ったのには、
お約束とはいえ笑ってしまった。

その後サインをしながら呻いていたり、
多くのファンに囲まれた後秋葉原で、

「無理です」

といって凹みまくっていたその姿をみると、
この人これ以上「μ's」が有名になると、
ノイローゼか何かになって沈没しちゃうんじゃないかと、
正直心配になってしまった。

「μ's」のこの時期の解散は、
この人にとってはある意味幸せなことだったのかもしれません。

でもさすがにだからといって解散の理由を、

「海未ちゃんがもう限界だから」

とはさすがに誰も言えなかっただろうなあ。


他にもいろいろおもったりはしたものの、
在校生6人のその後が省略されたのは、
ある意味よかったと思いますし、
二人の妹が三年になっていたところでドラマを〆たのは、
ちゃんと秋葉原のライブからテーマが延びていた話として、
うまくテーマ込みでまとめていたと思います。


このときふと

「大学でもスクールアイドルは無いの?」

などと思ってしまった自分の未練がましさが泣けた。


あとNYのシーンでいきなり凜が雄弁に、
NYと秋葉原が同じと語りだすシーンがあったが、
(NY市民怒らないかなあ…)
これってほんとは穂乃果が言う台詞じゃないのかなと、
ちょっとびっくりしてしまい、
髪型を一瞬確認したほどだった。

ll1.jpg

それにしても凜が雄弁に喋りだすと、
穂乃果の存在感が、
物凄く薄くなってしまうのにはビックリ。

凜がああいう長文系で思いの丈を、
しかも他のメンバーの前で披露するのはあまりないので、
最後だからということでそうさせてあげたのかもしれませんが、
今まであまりそうさせなかった理由もなんとなくわかりました。

そういえば二期で凜が主役になった時も、
穂乃果は沖縄だったなあとこのときやっと納得。


それからママライブと聞いた時

「日高のり子さんの歌が聴けるのか!」

と思って期待したのは自分だけ?


因みにアメリカでのシーンの音楽は、
ガーシュウィンやブロードウェイ風の、
1930-1960年代を想起させられるような曲が使用され、
古き佳き時代のアメリカみたいな感じでした。
高山さんの歌った曲も時代的にはその頃の曲でした。


と、まあなんか最後どうでもいいようなかんじになりましたが、
こんなところです。

「ラブライブ」のことは今後もう書く機会などないでしょうから、
今回はかなり書き込みました。


この作品のすべて関係者の皆様。

ほんとうにお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。


と、
最後にここまで来てふと思ったことなのですが、
もし、

「廃校阻止」も「ラブライブ成功」も、
結局「自分たちの居る(もしくは居た)場所のことを考えての行動」、
ということを思うと同じことだし、
むしろ結成当時の「μ's」の初心に戻った行為なのでは?


などという勇者がいたら「μ's」はいったいどうなったのでしょう。

それでも解散するとしたら理由はやっぱり、

「海未ちゃんがもう限界だから」

でしょうか。



以上で〆。
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「翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 後編」をみて。 [劇場公開アニメ]

前篇が昨年(2014)公開された

「翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 」の後編をみた。

gganime.jpg
http://gargantia.jp/

上映が終わり画面が暗くなり、
そしてスタッフ等の字幕が流れていく。

そしてそれらが挿入歌のそれととともに終わり場内が明るくなった。

じつはこの間そこそこの時間があったが、
この間誰も席を立つ人がいなかった。

確かに場内が暗いということもあるだろうけど、
理由はそれだけではない。

最後に「二期決定」のような特報がでてくるのではないかという、
そういう期待をしていた人が多かったからだ。


つまりそういう期待を抱かせる終わり方をしたということ。


ここから先はネタバレ込みですのでご了承ください。
というかそうしないと説明がうまくできないので…。


新しい設定の出現、
そしていろいろと別の道を行く者たち。

主要キャラが誰一人欠けることが無かったことなど、
いろんな要素がそこにあったからだ。


だがそれはパンフレットにも書かれているように、
今夏から文字媒体として登場することはあっても、
TV版二期はかつて諸事情があり没になったこともあって、
さすがに予定も企画も無いようだ。


個人的には一期のTV版で終わっていたら、
これはこれでOKだったかもしれないけれど、

今回のそれをみせられてしまうと、
なんかやはり続きを期待してしまうというもの。

…というか伏線がいろいろとはられてしまったので、
これは期待するなという方が無理。


(もっともなかなかな実現には難しいものがそこにはあるようです。)


今回の後編も内容としてはよくできているという感じで、
各キャラも前編と合わせるとバランスよく描かれている。


そして今回は艦隊決戦がじつによく描かれていた。

横に広く、しかもひじょうに重さを感じさせるそれはなかなかで、
砲撃で距離を測るという細かい描写もあって、
前回の嵐のシーンと並ぶひとつの見せ場となっている。


またレドの戦士としての名残が一部垣間見られたり、
ラケージの海賊復帰等々、
ちょっと懐かしい姿がいろいろとみられるのも面白い。

しかしここで戦いにあけくれている「陸」の存在を、
設定としてオープンにしたのは、
まあ夏からの文字媒体を売るためなのかもしれないが、
これではやはり映像で続きをみたくなるというのが人情。


なんとかならないものだろうかと、
ちょっとこのあたりが不満となってしまった。


作品そのものはひじょうによくできているだけに、
ここのところだけがちとひっかかったものとなった今回のガルガンティア。


なるようにしか今後ならないとはいえ、
やはりいつかは映像で続編をお願いしたいものです。

因みに文字媒体は自分は読むことはないと思うので、
ここでのそれに対する感想は一切今後無いと思います。


以上です。



そういえは今回前回急遽発売中止となった前編のパンフが、
「復刻版」とことわりを入れて発売となった。

このあたり何か告知としては拙いものでも入っていたのだろうか。

二期との関係なのかなあとちょっといろいろと考えたりもしたけど、
今となっては過去のそれなのでこれ以上は考えないということで…〆。
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「花とアリス 殺人事件」をみる。 [劇場公開アニメ]

岩井俊二監督最新作であり初の長編アニメとなった、

「花とアリス 殺人事件」をみた。
ha.jpg
http://hana-alice.jp/

2004年に公開された、
映画「花とアリス」の前日譚となる作品。

セリフや音楽・歌を先行して収録するプレスコと、
モデルの動き等をカメラで撮影したものを、
トレースしアニメにするロトスコによる作品。


また声の出演も前作の映画のそれを原則引き継いだものとなっている。

自分は前作を観てないので心配だったが、
前日譚ということでそのあたりは大丈夫だろうということで見に行った。

ただ興行的にはどうなのだろう。

自分の行った映画館では第一週はともかく、
二週目にはいきなり最も小さなスクリーンでしかも三回のみの上映という、
かなりしんどい展開になっているようだ。

しかも来場者先着限定プレゼント「アナザーストーリー・コミック」も
公開一週間以上経っているのにまだもらえた。

なんかほんとうに心配で、
ここの部分だけは、

「いやあ、どうだろうか。」

というかんじだった。

もっとも自分の行った日は映画の日ということもあり満員で、
次の回もほぼ満員のサインがでていた。


ここからはネタバレ込で書きます。


いきなり前半まっ暗なシーンが二か所ほどあったが、
ちょっとこれだけは意味不明だった。

だけどそれ以外はもうとても楽しめた、
というより久しぶりに爽やかな日本映画を観たという気がした。

活き活きとした会話の妙と愉しさ、
そして不思議なほどの透明感と清澄感にみたされた、
なんともいえない気持ちのいい作品だった。

確かに終電前の空が明るすぎとか、
あんな公団みたいなのがオートロック?
という不思議な感覚のシーンはあるものの、
それらが作品の足を引っ張るようなこともなく、
とてもいいテンポで話は進んでいく。

独白も会話もテンポも間もよかった。


どことなく乾いた感じの感触と、
言葉足らずの不器用な感情の表出しかできない世代による、
丁々発止ともいえるような独特な普段着のやりとりから、
その瑞々しさがまばゆいばかりにスクリーンで展開されてゆく。

寒空の車のそばで寝るシーン、
そこで自分のことを淡々と語り始める花と、
それを相槌はいいかげんだけど真剣に背中越しで聞くアリス。

駐車場でのダンスシーンなどもじつにじっくりと聞かせ見せてくれる。

今のアニメにいちばん欠乏しているようなシーンだけに、
このシーンがとれる岩井監督がちと羨ましくなった。


これをみるとやはり演出は大事だなあということが、
あたりまえだけど痛感させられたし、
今の声優さんたちも「こういうのをやりたい」と、
正直羨望の念を持った方もいらっしゃったのではなかろうか。


またけっこう笑えるシーンも多いが、
トラックの下でのアリスの熟睡は正直ヒヤヒヤものだし、
それほっとっいてそのまま監視にいってしまう花も危険すぎるが、
ここはアニメだから気持ちよく笑えるシーンといえるだろう。

あとこれに関係するシーンで、
ああこの後なんかめんどくさくなりそうだなあと思ったら、
それをすべて無かったかのように
他人事として去っていくアリスとそのアリスに引きずられていく花に、
描き方のセンスの良さが強く感じられた。


今回のこのアニメはなんとなくですが、
実写に比べると軽快かつ清涼感のあるアニメが、
その特性を強く活かした日本映画をつくりあげたという、
そんな感じが強くした。

おそらく今回のそれを実写にすると、
ちと重くそして野暮ったく嘘の多いものになってしまうのではないか。

それを思うと十年前の「花とアリス」よりも、
年も若かった主人公たちのそれを描くのには、
今回のアニメ化はひじょうに相性がよかったという気がした。

そしてそのことが結果アニメというよりも、
「花とアリス」の前日譚という雰囲気の、
いわゆる日本映画という感じを強く表出することになったような気がした。


ちょっとこのあたりは言い方が悪くて、
その真意が伝わり辛いかもしれませんが、
とにかくアニメというより
久しぶりに気持ちのいい日本映画を観たという、
そんなかんじがしました。

それにしてもこの映画のタイトル。


観終わるとさらに味わい深いものがありました。

とにかく良作です。とても気に入りました。


〆。


あと鎌倉のシーンもでていたのが個人的に嬉しかったですが、
これは前作でもでていたようです。

因みに、風子役の声優さんが不明なのが残念。
なかなか印象が強かったので気になってしかたありません。
なんとなくですが高部あいさんのような気がするけどどうなんでしょう。

それとこの日もらった「アナザーストーリー・コミック」。

これDVD化の時に特典映像としてアニメ化してくれたら嬉しいだろうな、
というかんじのものでした。

以上です。
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劇場版「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC」をみて。 [劇場公開アニメ]

movie_ARP_key-visual.jpg

http://aokihagane.com/

を観た。

すでにTVが終了してから半年以上経っており、
はたして入りはどうなのかと心配したら、
これが意外なほどの人の入りとなっていた。


この作品は途中かなり原作から離れたものの、
そのわりにはそれを批判する声というのをあまり聞かなかった。

つまりそれだけ充実したTVシリーズ全12話だっただけに、
新作にせよ総集編にせよ、
けっこう厳しいものがあるのではないかと思っていた。

上映時間は約1時間45分だけど、
EDは画像無しなので、それを省けば100分前後というかんじか。


というわけでこの後ネタバレ込になります。ご了承ください。


最初の70分ほどはかなりの新作カットやナレーションを入れての総集編。

ただあれだけ濃密だった四時間強の本編を1/3程にするのはやはりたいへんで、
かなりバッサリカットしたことで、
初めてみる人には何が何やら状態になってしまった。

また台詞も唐突な感じのものが続出したりと、
テレビ版をみてないと正直意味不明というかんじではあった。

他にもシーンをどんどん流しながら、
そこに抽象的なナレーションをつけてストーリーを流したりと、
かなり製作者の苦労がみてとれるところも多々あった。

ただ画像そのものはひじょうによくできていて、
迫力といい部分的なスピード感や緊張感はかなりのものがあり、
劇場で観てよかったと感じた人が多かったというものにはなっていた。


ただそれだけに、
なんかもったいないけど、どうしようもないのかなあという、
そういうジレンマも感じられてしまった。

いっそのこと総集編を単純な状況説明と、
簡単な回想シーンのみで仕上げてしまうという手もあったと思うけど、
どうしても大スクリーンでみせたいというシーンがTV版にあったためか、
その部分のサービスを極力贅沢にとったがためのこれという気もし、
そのせいか不満というのは不思議なくらいこの種の総集編では感じられなかった。

もっとも繰り返しますが、
初めて見る人にはどうしよもないかんじにはなってしまいましたが。

ちなみに本編では各メンタルモデルに比べて、
とても印象が薄くて不憫だった四月一日さんと八月一日さん。
多少出るシーンを比率的に増やされていたようで、
そのあたりの製作者の心遣いがなんか嬉しかったです。

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81.jpg

このあと後半の30分強は完全な新作となる。

ただなんでみんなバラバラなのかは不明。

そして生徒会の登場。


原作とはこのあたり微妙に設定を変えているが、
これは原作が現在進行形ということであえて変えているのだろう。


そのあと401とヒエイとの海戦となるが、
このあたりも凄くよくできている…というか見せ方がうまい。

この作品はとにかくキャラと海戦を描くとき、
ものすごくハッキリとメリハリをつけていることがあるのだろう。

緊張感もある。

それだけにちょっと?というシーンが終盤あった。

それは戦闘の余波によって空間に異常ができ、
早急にこの海域から離れなければいけないシーンでのこと。

イオナと群像が直接ヒエイに話しかけるのはわかる。

だけどその内容が個人的には?なのだ。

本来なら緊急事態なので一時停戦しお互いこの海域を離れようと、
そう持ちかけるのが時間的な切迫感からも妥当なのだが、
なぜか自分たちの基本方針とそれに対する訴えと問いかけが、
この急を要する事態ではじまってしまったこと。

確かに会話のしかたは切迫感があるが、
ならばなおのこと今そっちの話からはじめるのは、
どう考えても時間の無駄だし、
ヒエイも何で今この状態でと怪訝に思うだろう。

順番が逆なのだ。

だけど何故かこの会話にヒエイも何かはまってしまっているし、
さらにはこのため翔像の降伏勧告発言等を、
長々と結果的にこの危険海域で聞くことになるという、
切れ者の艦長にしてはずいぶん妙な行動だなあと思ってしまった。
(このへん原作はどうなってるのかは知りませんが…)

こういうのはTVシリーズではあまりなかったので、
なんか小さい事ですが妙に気になってしまいました。


ただそれ以外は次回10月3日公開予定の、

「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza」

slpe.jpg

に充分期待を持たせる出来となっています。


次回作が何分尺になるか分かりませんが、
原作に出てきた艦船をどこまで出すのかなあということと、
これほんとに次回で収束するのという心配と、
二期もここですでに視野に入っているのかもという、
なんともいえない感触を強く感じてしまいました。


とにかくファンの方はみて損無しという出来にはなっています。


以上で〆。

そういえば自分がいった映画館で二日目の初回、

a1.jpg

というミニ色紙を入場時もらった。

最近ほんとこういうものが多い。
しかも今回は週替わりの限定もので、
全部で9種類あるとか。

ファンの人はたいへんだ。
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「翠星のガルガンティア めぐる航路、遥か 前編」をみて。 [劇場公開アニメ]

gal.jpg
http://gargantia.jp/


OVAとして制作された
「翠星のガルガンティア めぐる航路、遥か」の前編をみた。

TV本編の後日談で、本編は54分。
その前にTVのあらすじを5分ほどに短縮したものも放映された。


このあとネタバレ込みでいきます。


全体は三部構成のようなもので、
最初はガルガンティアの現況と新キャラの紹介。

ついでかつての大嵐の回想。

最後に沈没船の引き揚げとその後。


といった具合だ。

この沈没船の引き揚げの理由は、
クーゲル船団を吸収したため、
その人たちの為の土地の生活地域確保のためとのこと。


それらのことがひじょうにテンポよく描かれていく。
しかも見所が多く見せ場も多い。

沈没船引き揚げのそれは、
洋画「ボルケーノ」のようななかなか熱い展開だけど、
個人的にはいちばん気に入ったのが、嵐のシーン。

g1.jpg
(予告編より)
https://www.youtube.com/watch?v=gSsgDFEe62w

アニメで「水」と「火」を描くのは難しいといわれているが、
こでのそれはまさに圧巻。

パーフェクトストームのような大嵐と大波の中の、
その水のもつ巨大な質感と量感は圧巻。

正直この話だけでも膨らませて一時間ものにできそうなかんじがするほどで、
ここだけでも劇場の大画面で見る価値大です。


とにかく54分あっという間ですが、
物足りないというかんじは皆無。

最後のシーンがちょっと不穏なシーンで、
しかもそれがいろいろなシーンと繋がっているので、
後編への期待感もかなりうまく盛り込まれています。

その後編は来年(2015)4月4日公開とのこと。

最初はチェインバーなきあとの話って、
いったいどうすれば持たせられるんだろうかと思っていたけど、
こういう作り方をすればOVAだけではなく、
二期も充分つくれるような感じもしました。

正直期待不安半々でしたが、
今回はいい方にうまくでてくれました。


以前は劇場アニメというと、
ふろしきを大きく広げ過ぎて、
TV版の面白さも、作品としての密度も不完全という、
そういうものがけっこうみうけられたのですが、
最近はあまりそういう作品もなく、
劇場だからと気負うことなく、
自分たちがTVでやれなかったことを無理なく展開しているという、
そういうものが多いようです。

最近劇場アニメがどんどんつくられてるのは、
ただそういうシステムだからというだけではなく、
そのレベルもあがっているということなのでしょう。


この作品が好きな方には安心してお勧めできる一品です。


尚、パンフレットはすでに公式サイトでも触れられているように、
今回は中止となってしまったようですが、
正直後編の時にまとめて出せばOKなのでは?と、
個人的には思っています。


以上で〆。
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「劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵」雑感 [劇場公開アニメ]

00006.jpg
http://www.starchild.co.jp/special/mo-retsu/gekijo/

みなとみらいでのコンサート終了から
二十分で桜木町駅前の6階にある映画館に移動するというのは、
さすがにちょっときつかった。

パンフも何も買わずにそのまま着席。
初日の夕方のせいか中段から後方にかけてはそこそこ人が入っていました。

TVの最終回で劇場版が予告されてから約1年半。
はたしてどれだけの層がまだ残っているのか?
という心配もありましたが、
一応これなら大丈夫なのかな、といった感じでした。

で、ここから雑感なのですが、
如何せん公開一週間はネタバレは避けてましたが、
期間も過ぎましたのでネタバレ込みで書いてあります。
その点はご了承を。


アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督がTVと変わり、
ちょっと変な違和感が出ないかという心配もありましたが、
それもあまり気になるということは個人的にありませんでした。

またTV版が「海賊狩り」以降、若干全体の雰囲気が変わった為に、
個人的には違和感感じまくりで楽しみ切れなかったこともあり、
今回もそのあたりをちょっと心配しましたが、
劇場版ならではのサービス(例えば梨理香さんの格闘シーン等)もありましたが、
そういう違和感等はほとんど無くこれも一安心。

また登場人物も一通り見せ場があり、
それだけに個々があまり目立たない、
特に何故か弁天丸のクルーが思った程あまり印象に残らなかったのは、
白鳳のメンバーに枠を割いたためなのか。

前半と後半のメリハリをかなりはっきりとつけていただけに、
このあたりはちょっと意外でしたが、
なにせまだ一度しかみていないので、
もう一度みると、またそのへんは変わってみえてくるかもです。

話のテンポはなかなかよく、
上映時間95分にしてはかなりのてんこ盛りで、
これだけ盛り込んでよく最後失速しなかったなと、
このあたりは感心してしまいました。

またなんかラストのあたりは
どんどん彼方が宇宙深く道の領域に潜航していき、
それこそ最後神をみたようなことになるか、
それとも未知の何かと遭遇してしまうのかとか、
観ていて「サイボーグ009超銀河伝説」とか、
映画「コンタクト」のような感じになってしまうのかと、
このあたりもハラハラさせられましたが、
このあたりは大風呂敷を広げず比較的コンパクトに、
とにかく綺麗になんとかまとめていたようです。

なんとか…

…ちょっとひっかかる言い方かもしれませんが、
正直言うとこの作品、
とにかく内容の盛り込みがありすぎて、
新キャラ、スカーレットの何故か設定がはっきりしない、
というより「かする」ような感じで描ききれなかったり、
(わざとなのかもしれませんが…そのわりにはなんかしっくりしないというか…)
説明不足というか何故そうなったの?というところがそこそこあったりと、
ジェットコースター感覚に終盤したかったのはわかりますが、
なんといいますか途中でコースターのレールが無い部分が多くて、
終盤はストーリー展開が超高速跳躍の連続でやっているかのようでした。

まあもちろんそれらがまるでわからないわけではないですし、
じゃあいちいち説明したらいいかというと
それはそれで長くなるわ口説くなるわで、
話のスピード感が落ちてしまうわということで、
このストーリーを決めた段階で、
こうならざるを得なかったのかなという部分はあります。

とにかく最後は若干急ぎ過ぎ…せめてあと10分あったらという気もしましたが、
ファンにとっては充分に楽しめる内容ではあったと思います。

もっとも派手なドンパチよりもスピード感というものを、
宇宙という深く広い海を舞台に描こうとしていたということからみると、
話的なものはともかく視覚的にはうまくいっていたと思うので
これもまたしかたないのかなという気はします。

声優さんは全体的にTV版と同じテンションで演じているため、
こちらは観ていて安心できます。

ただしこの映画たしかに面白いですが、
かといっていきなりTV版をみずにこれをみても「?」なので、
もしみるとしたら、
せめてTV版の18~19話くらいまで見ないとわからないことが多いかもしれません。

因みにラストにかなり強引な力技シーンがありますが、
この作品の面白さはそういう意外性にもあるので、
個人的にはあそこまでやってくれて楽しさ倍増でした。
これは劇場版という力をフルに活かした演出といっていいのかもしれません。


しかしこの作品がTVで放送されていたのは2012年の上半期。
映画館では「けいおん」が公開されたりしていましたが、
そういえばあれもTVの最終回から一年以上経っての公開でした。

TV版最終回から劇場公開までの期間が、
あの当時はけっこう長く感じられましたが今回のこれはそれ以上。

BD等の発売のスケジュール等もありますが、
「ガルパン」はさらにそれ以上間隔があきそうですので、
自信のある作品、コアなファン層が大勢ついているという自負のある作品は、
最終回から劇場公開までスパーンが長くなる傾向にあるのかもしれません。

とにかく文句はいろいろたれましたが、
個人的には見ごたえのある、ただしちょっともったいなかったかな、
というのが感想です。

それにしても最近映画館でのアニメは初日かならず入場者特典がある。
自分はそういうのをぜんぜん気にしてないけど、
けっこうそれ目当ての人が多いような気がします。

また今回は初日の一週間後が毎月一日の「映画サービスデー」ということもあり、
この日も大いに賑わったとか。

舞台挨拶等もいろいろありと、
TV版作品の劇場用アニメはひとつの安定した形をつくったようです。
前売り券を何種類もの時期をずらした特典付きのものをつくったりと、
これからもいろいろと映画館や聖地をからめて企画されていくことでしょう。

以上です。
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映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」をみました。 [劇場公開アニメ]

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http://www.anohana.jp/
(公式サイト)

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」

この作品がテレビで放送されたのは2011年の4月から6月。
あの311から間もない時期だった。

被災地は遅々として状況は改善せず、
原発の被害は次第に深刻の度合いを深め、
自分のいた神奈川も、
深刻な米不足こそ収まりつつあったものの、
輪番停電や相変わらず続く大きな余震に、
不安な気持ちを強く抱いていた時期であり、
多くのクラシックの演奏会も中止となり、
原発関係で来日アーテイストのキャンセルが、
激増していた時期でもあった。

もっともこちらも音楽を聴きに行く気持ちに、
とてもではないがなれなかった。

今でもこの作品の当時の録画していたものを見返すと、
ときおりかなり大きな地震の速報がテロップで入っており、
これを観ていた時期のそれを思い起こさずにはいられなかった。

しかも私事で恐縮ですが、
この放送期間中に自分は身内の四十九日も経験している。

そんな苦しい時期に観ていたからだろうか、
この作品にはちょっと独特な想いをもっている。
特に最終回は気持ち的にとても他人事とは思えなかった。

その作品が映画となって公開された。

この二年間にすべては大きく変わった。
良くなったところもありダメになったところもあった。

自分は311以降、いろいろと遠隔地へもでかけるようになった。
その理由ははっきりとはわからないが、
いろいろな意味で今の日本のいろいろな場所を歩いてみてみたい、
そして今まで行きそびれていたところを今だからこそ歩いてみたいと、
そうなんとなく感じるようになったためだと思う。

半月ほど前に秩父に行ったことを書いたがそれもそのひとつだった。
※(「秩父に行く」に書いています。)

ただこの場所に行ったのは「あの花」の聖地だったからということもあるが、
だからこそ逆に行くことに強くためらいを感じていたところもあった。

それが結局テレビ放送終了から二年後の今となった理由でもあった。
つまりそこまで自分には二年前のそのときの気持ち的なものに、
どこか決着もふんぎりもついていなかったということなのだろう。

ただこのときの秩父訪問はそれだけでなく、
今回の映画をみる自分と当時の自分とが、
どれだけこの作品に対して気持ち的に変わっているかを、
それを確かめるひとつとしてどうしても必要だったし、
それがわからないと映画についても話せないと思ったからだ。

結論からいうと、
秩父訪問時にも感じていたが、
自分はこの作品に対してとても冷静になっていたということだ。

当時は強く気持ちを揺り動かされたシーンも、
じつに冷静なくらいそれを見続けている自分がいたし、
観ている間もあの311前後のことを思い起こすことはなかった。

かなり長くなってしまったが、
そんな立ち位置で今回は書くため、
感想はかなり淡々としたものになってしまうかもしれません。

尚、すでにいろいろと情報等もでまわっていますので
今回はかなりネタバレを含んで書かせていただきます。
読まれる方は充分ご注意を。


今回のこの作品は三つの層からなっている。
小学生時代の六人のこと、
「あの夏」の六人のこと、
そして一年後のことが並行して進められる。

小学生の部分はTV版よりかなり大きく膨らませており、
特にめんまが精神的に辛いものをじつは抱えていたこと、
そして平和バスターズになぜめんまがあれだけ強く固執していたかも、
その理由のひとつ…、というかかなり大きな部分が明確に描かれている。
そしてこれがこの作品を動かし、
この作品の上であげた三層が明確に語られていく大きな原動力となっていく。

「あの夏」のところはTV版の総集編となっているが、
かなり新作カットによって補足した部分もあることから、
全11話のかなりの部分そぎ落とし、
さらに新作を含め再度細部から組みなおしているため、
TVで観た人にはとても親切かつ濃密で丁寧な出来となっている。

ただそれでも…というよりだからなのかもしれないが、
初めて観る人には不親切極まりない出来ともなっている。
もっともこれを機会にTVを観たくなるような雰囲気にはなっているので、
初見の人に対しても最低限の礼は尽くしていると思う。

そして「一年後」は予想どおり淡々としたものになっているが、
一年という期間ってけっこう長いものだということを、
けっこう強く感じさせられるものがあった。

女性陣二人がともに髪型を変えていたのもそうだが、
(鶴子は子供の時の髪型に近いものに戻している)
特に聡志に驚いた人は多いと思う。
別に金髪にピアスみたいなかんじに変貌したわけではないが、
その伏線はTV版10話(かな?)でも語られてはいたものの、
おいおいというかんじだった。

もちろんみんな外見だけというわけではありませんが。

ただそれを思うと
よくめんまが現世に戻った時みんながすぐわかり、
そして何の違和感もなく接することができたものだと思ったし、
それだけめんまがみんなを真っ直ぐみていた、
また他の五人はどこか過去をひきずってしまっていた、
ということのあらわれなのだろうということもあらためて感じられた。

そしてお互いが真っ直ぐ向き合い
かつてのひきずっていたものから解き放たれたとき、
ほんとうの別れがやってくるというところも
今回はかなりうまく整理され表現されていたと思う。


あと秘密基地ってあんなに秩父橋がよく見える場所にあったんだと、
あらためて認識させられた。
夜の星がじつに綺麗だったが、
秩父でもこれほど見えるのは珍しいというのはやや意外な台詞だった。
それだけ日本中が明るくなったということなのだろうか。
このあたりはどうでもいいことかもしれませんが…。

あと鳴子が秩父橋から下を覗いていたが、
高所恐怖症の自分にはあれは絶対できません。
かなり水面からは高かったぞあの橋。
鳴子が高い場所が苦手ではないというのは、
今回のこれまたどうでもいいことですがちょっとした発見でした。

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(秩父橋 2013年8月18日撮影)

そして全体の感想。

制作者がTV版で盛り込めきれなかった部分や、
この二年であらためて感じられたことが、
それとなく散見されたところがあったものの、
総体的には、
何か「あの夏」のキャラとこの作品のファンのための、
ひとつの同窓会というか記念アルバム的な趣を強くもった、
そんな雰囲気の出来とかんじられました。

そしてとにかく出来がかなり濃密です。
上映時間が99分ということなのに、
まるで二時間超えをしているようにすら感じられました。

ただそれが冗漫な出来によって長々しく感じられたというのではなく、
とにかく三層が隙間なく濃密かつ密接に絡みながら組み上げられているため、
二時間ものを観たかのような感覚を与えられたといっていいのかもしれません。

ですがよく最近いろいろなところでみられる
「泣ける作品」
という感じは個人的にはしませんでした。
それは製作者の立ち位置がテレビとは違ったこともあるでしょうが、
やはり最初に書いたように自分自身も
この二年間でずいぶん変わってしまったということなのでしょう。

あと声優さん。

全員が二年前と変わらない雰囲気でやっていたのには少々驚きました。
よく旧作の録り直しをすると、
どこか手慣れた感と丁寧さが強く出てしまい、
最初のときの新鮮さや熱気がやや後退する傾向があるのですが、
今回はそういうことがなく、
まるで二年前に収録されたかのような出来となっていました。

特に主役の茅野さんは当時新人だったはずで、
その後多くの役を演じ、
はたして当時のあの雰囲気を再度だせるかという危惧があったのですが、
最近演じられた「ガルパン」の沙織役が、
めんま同様ナチュラルすぎるくらい一途という共通項をもっていたせいか、
これまた二年前とほぼ同じ感覚で演じられていました。

それにしても茅野さんは「たまゆら」もそうですが、
なんかこういう「聖地」もののアニメに毎年じつに縁があります。
秩父、大洗、竹原…、ファンの人もたいへんです。


とにかく全体的にはたしかにこってり感はあるものの、
観終わった後はじつに爽やかなものがあります。
そして作り手の言い尽くし感というのもかなり感じられるものがあります。

それは最後エンディングのテロップがすべて終わった後にも、
まだめんまによるモノローグシーンが描かれているところにも、
そういうものが強くあらわれています。

とにかく想像以上に濃密な作品です。
まだ一度しか観ていませんがざっくりこんなところです。
この作品が好きな方にはとにかくお薦めの作品です。

あとこれまたどうでもいいことかもしれませんが、
映画館の音響のせいか花火の音がなかなかいい音してました。
このときは「ああいい劇場だなあ」と変に感心。

しかしそれにしても映画館は大混雑。
自分の行った映画館は一回目が終わる頃には、
すでに二回目と三回目の空席に残券僅かの印がついていた。

グッズ売り場も盛況で、
一時は会計に20分位かかるほどの長蛇の列となっていた。

ただいつもこの映画館で思うのですが、
パンフレットのみ購入の人専用の販売口をつくったらと思ってしまう。
「あの花」もそうですが、
それ以外の作品のパンフが欲しい人にとってこの列は正直大迷惑だろう。
遠隔地から来てる人もいるので、
できればパンフのみ各スクリーンの入り口でも販売してもらうと、
正直ありがたいところなのですが…。

そうしないとあそこは要領が云々とか言われかねないものがあります。
ぜひ心当たりのある映画館は一考を要してほしいところです。

あと余談ですが劇中鳴子がなんかバスケネタを叫んでましたが、
どうしても元ネタが浮かんでこない…。
けっこうこれが尾を引いてます。
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劇場版「花咲くいろは HOME SWEET HOME」を観て。 [劇場公開アニメ]

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http://www.hanasakuiroha.jp/
(公式サイト)
http://www.youtube.com/watch?v=toOo9iRyV9k
(予告編)

というわけで先行上映がはじまった。

全体の話としては本編に組み込まれていたエピソードや設定を、
その中央にメインテーマとしての「家族」というものを据えることにより、
それらひとつひとつを丁寧に掘り起こし、
幾重にも重ねそして語っていく…といったものとなっています。

このため全体的にサイドストーリーというよりは、
本来この話がベースとなって本編が動いていた…
というようなかんじになっています。

声優さんも本編以上に踏み込んだ演技をされており
(なかには大きく踏み込みすぎて弾けまくった人もいますが…)
今までとは一味違ったかんじに全体が仕上がっています。
※一人二役という方もいますし…

全体は66分。
TV版三本分の量にほぼ匹敵しますが、
時間以上に全体が長く感じられるものの、
それでいてあっという間に終わってしまったような、
そんな雰囲気も感じられた作品で、
肩肘はったかんじはそれほどではないものの、
それでいてTV版よりもいい意味で気合の入った作品に出来上がっています。

ただほんの一部ちよっと仕上げが粗く感じられた瞬間があり、
ここの部分が全国公開の時には修正されるのかどうかが
ちょっと気になっています。

とはいえそれは本当にごくごく一部の些細なものでして
この作品や声優さんが好きな方には
観て損は無い出来となっています。

あとこれまた自分の予習不足ですが、
入場時にPA WORKSのでかい袋をもらった。
中には二種のクリアファイルとこれが一枚入っていた。
会場先着特典とのこと。
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以前も「インデックス」で何も知らないで単行本をもらってしまったが、
これからこういうことがどんどん増えていくのかなあと思った反面、
これを高く売りつける人とか出てくるんだろうなあと、
ちょっと心配してしまった。

今回ユナイテッドシネマの初日一回目はほぼ満員。
前日空席情報を観たときは6割くらいが埋まっていたので
当日にかなり伸びたようだ。
また取材の撮影が入っていたようですが、
写されたら嫌だという人もいるだろうなと、このあたりもまた心配。

あとここでちよっと戸惑ったのはパンフレットの売り場。
まさか飲食物のカウンターと同じ所で販売しているとは!
横浜や川崎ではそういうものが分離しているので、
このあたりのごった煮感覚はちょっと慣れないと???だった。

またこの映画館は駅から歩いて二十数分だが、
なんかいまいちどこから映画館の入り口に行けば近いのか
車は分かりやすいかもしれないが徒歩だと逆に分かりづらいかも。
これから行かれる方は余裕をもって行かれることをお薦めしたい。

ただスクリーンはデカイし座席もゆったりしているので、
中へ入るとなかなか快適に鑑賞をすることができる。
そういう意味ではとてもいい映画館でした。

これから行かれる方はごった煮感覚さえ事前に認識しておけば、
むしろ気軽に快適に鑑賞できる映画館だと思います。

因みに「HOME SWEET HOME」。

イングランド民謡で「埴生の宿」の英題にもなっています。
そこでの別タイトルとしては「楽しき我が家」「懐かしの我が家」
そして「あたたかき我が家」とのこと。
http://www.youtube.com/watch?v=KMETdwdgcwE

あたたかさの中に、ひとすじの爽やかな風が駆け抜けていく。
そんな作品です。

以上で〆

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以下3/17追加。※ネタバレも含む。

というわけで公開から一週間経ったこともあり、
もうちょっと突っ込んだ感想を。
ただしまだ初日の一度しかみてないので、
記憶との戦いとなりますのでご了承を。

冒頭いきなり皐月の高校時代の回想からはじまる。
厳しい母スイとの衝突の連日。
そしてそこで後の夫となる写真家、松前綾人との出会いが描かれていく。

ここから緒花と皐月のそれぞれの高校時代が
交錯するように各々が描かれていく。

そして途中から豆じいのかつての業務日誌が鎹となって、
さらに緒花と皐月、皐月とスイの親子のそれを紡いでいく。

そしてそれは菜子の家族の話が関わってくることにより
親子から家族へと話がひとつ大きくふくらまされていく。
特にここでの菜子の、ためにためた感情の激しいぶつけ方は、
TVではあまりみられなかっただけに、
とても強く印象に残るものがありました。

親のことがわかるまでの時の経過。
「輝きたい」という想いをいだく緒花と皐月。
そして「親子」と「家族」の絆な強さ。

そして走り出す主人公達。

TV版では緒花だけが走っていたが、
映画では皐月もまた走っていた。
ともに父親を早く失った二人が、
ともに喜翆荘から解き放たれところから走り出す。

スイが喜翆荘を閉じる理由がここでまた生きてくる。

ほんとうに総まとめというか、
TV版のベースをあらためて思い起こさせられる作品だった。

ただもちろんこういう難しい話だけではない。
これとバランスをとるように今回は巴姉さんが、
ギャグメッセンジャーとして炸裂している。

特に「かかと」ネタと蓮さんの「髪型」ネタでは容赦ない突っ込みをしている。
また修行にきて喜翆荘をひっかきまわしている結名とのコンビが
妙にはまっているのもまたこの映画の見所で、
TVではあまり絡まなかった二人だけにこれは意外に新鮮な組み合わせだった。

最後の方で綾人が皐月に緒花の名前の由来を話すところがある。
そこではじめて「おはな」がハワイで「家族」という意味で使われる、
【ohana】からつけたことが明かされる。
皐月にとっての緒花がわかったように感じられた瞬間だった。


【ohana】「緒花」のかけあわせは、
「リロ・アンド・スティッチ」あたりをみていた人の中にには、
けっこう分かってる方もいたようです。

ときおりちょっとテンポが速めで、
時代転換がやや煩雑に感じる瞬間もなくはないが
このように全体的にじつにうまく「家族」というものが描かれ、
そして似たもの親子の「走る」姿で〆られた作品だった。

最初にも書いたが刺激はないが
とにかくなかなか味わいのあるいい作品だった。

声優も二役の伊藤さん、終盤を盛り上げた豊崎さん、
そして大きくアクセルを踏み込んだ能登さんと、
とにかくTV版以上に気合の入った、
それでいて見事なアンサンブルをかたどっていました。

3/30から全国公開になるので、
そのとき上のことを確認する意味でも
もう一度しっかり見てみたいと思います。

最後に。

今回は皐月によりスポットが当てられていましたが、
皐月が緒花より美人に描かれていたのはともかく、
緒花が冒頭で小学生に直接ではないものの、
「チビ」とか「無理」とかいわれていたのはちと不憫でした。
だいたい小学生に「無理」といわれる高校二年生ってどうよ、です。

それにしてもこの表情みてると親子だなあとつくづく思いました。
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以下4/1追加。

映画の日を利用して久しぶりに観ました。
感想はあえてつけくわえることはありませんが、
P.A.WORKS の描く背景はなんとなく温かくて心地よいと再確認。
特に空気の透明感とひんやり感がこの作品ではよくでていたような気がします。
P.A.WORKS による空と雲のやさしい雰囲気はとにかく絶品です。

(追加)

上記先行上映は金沢でみたのですが、
バスで早朝着いた後、金沢城と兼六園にも行きました。

金沢城
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兼六園
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こんなかんじでした。ただちょっと花粉が強かった…。
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劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」を観て。 [劇場公開アニメ]

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http://www.project-index.net/
(劇場版インデックス公式サイト)

というわけで
劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」の初日。
横浜ブルク13で一回目(AM9:30~)をみてきました。
http://burg13.com/index.html

じつは映画館で初日一発目に観るというのはこれが初めて。
前売り買い損なって夜中劇場の空きをネットでみたら、
なんとまだ一回目に空席があった。
というわけで即購入。ちょっと意外。

混雑が予想されるので早めに家を出る。
劇場のあるビルに着いたのはAM9:00。

だがいきなり一階エレベーターフロアから外に列ができている。
これは何事かと思ったら、一階にある発券機への列。
最初映画館のある6階へ行くエレベーターの列かと思い仰天したが、
それとは違いエレベーターそのものは案外待たずに乗れた。
発券機は6階にそこそこあるのでとにく6階へ…。

だが6階でエレベーターの扉が開いて思わず仰天、
大混雑だ!
はっきりいってどれが発券機の列なのかわからないほど。
券売機の列と、発売窓口の列と、グッズ売り場の列と、入場列とが
なんだがよくわからないような並びでいくつもの長い列ができている。
しかも券売機前にパーテーションが無いため
まるで駅の券売機と同じような混雑となっている。
これはいくらなんでも拙いだろう。
(11時頃にはパーテーションが設置されていました。)

これはもうパンフレットを買うのは無理ということで、
発券した後はトイレへ行きその後館内へ。

しかしこれは少し考えた方がいいような気がする。
特に「とある~」以外の作品を観に来た人には、
この状況にはかなり戸惑いをもったことだろう。
パンフレットもなかなか買えないこともあれですが、
発券にもかなり手間取っただろう。

できればパンフだけでも別に売り場をつくってほしいところですが、
スペース的にも人員的にもちょっと無理かもしれないだけに、
なんとも厳しい状況という気がする。

そんなことをいろいろと考えながら入場口へ。
このとき入り口で文庫本が配られていたが、タイトルは

「とある魔術の禁書目録-ロード・トゥ・エンデュミオン-」

劇場入場者先着特典10万3000冊限定とのこと。
どこかで聞いた数字だが意外にこの特典のことを知らない自分がいた。

さて今回座席はシネマ1のB列03番。
端っこの最前列といったところ。
このためかなり角度のある見方となってしまったが、
みてて途中からそれほど気にならなかった。
むしろ足を伸ばせてゆったりできたので
満員札止めの会場なのに自分だけ伸び伸びさせてもらって、
なんとも申し訳ない部分もあった。

こうして定刻より上映開始、本編は9:40前後からはじまった。
(※9:40よりもう少し早かったかも、ちょっと曖昧ですみまん。)

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さて内容ですが、さすがにネタばれは拙いので以下のことだけ。

本編上映時間は90分だが
観てて90分とは思えないほどのボリュームで内容が超特盛状態。
登場人物がただでさえ多い作品なのに、
この90分間にこれでもかと御馴染みのメンバーをどんどん出してくる。
なかには「これだけ?」みたいな人もいたけどこれはもうしょうがない。
それは声優にもいえることで、
それらはもう豪華声優陣のつまみ食い大会、
といってもいいかもしれないほどのものがありました。

もちろん登場人物の前説などいまさら当然ない。
TVみててくれた人だけに作られた完全な閉鎖空間型アニメであり、
ロードショーという名前を借りた巨大なファンの集いともいえるような、
そんなかんじの作品だし雰囲気だった。

しかし90分間によくぞこれだけのキャラを新キャラも含めて出したものだ。
かなり細かく計算して寸法どりしないとこうはできないだろう。
しかも随所にお約束もあちこち入っているし、
中には「この人もう人間やめちゃったんだ」という人もでてきたりと、
とにかく見せ場も突っ込ませ所も満載で、
多少説明不足だったり、内容がこぼれてしまったようなところもあるが、
サービス精神と「考えずに観て楽しむ」ということにかなり特化したつくりとなっている。

まあたしかにいろいと突っ込みどころもあるかもしれないが、
それは見せ場が多すぎたということの代償という気もする。
動き出したら停まらないというキャラが多く、
しかもかなり自己主張の強い輩がほとんどなため、
それらを活き活きと動かしていたことを考えると、
逆によくここまでつくりあげと正直感心の方が先に立ってしまった。

もう少し手を入れてほしいシーンとか、あと10分あればとか、
とにかくいろいろといいたい人もいるだろうけど、
自分はとにかく楽しめました。

また三年前の決着ということで全体が動いてはいるが、
最後陰惨な落ち込む幕切れとは違う、
いかにも前向きな終わり方だったのもよかった。

また上条さん恒例の「説教」タイムですが、
90分ということでひょっとしていつもの三倍増しのロングソロかと心配しましたが、
さすがに今回はそんなことに時間は割かず適量でバシッと決めています。
これ以上書くとあれなので一応内容はここまでです。

声優さんはみな手馴れたかんじで手堅くまとめていますが、
テンション等も申し分ありませんし、
初めてこの作品に加わった方々も見事に存在感を出していました。
そういう点ではとても安心してみていられます。

こうして11:10には終演。
会場を出るとロビーはさっきよりもさらに混雑しており、
何の列かわからないでとにかく並んでいる人も出てくる有様で、
これはもう夕方過ぎまでは駄目かなというかんじでした。

自分はとにかくパンフを購入するためグッズの列に並びましたが、
この列も途中からどこに流れているのかいまいち不明なものの、
とにもかくにも二十分ほど並んでようやくパンフは購入できました。

パンフはA4サイズで800円の割にはけっこう中身が肉厚でした。
これなら多少並んでもOKといったところでしょうか。
そしてなによりうれしかったというか当然のことなのですが、
ちゃんとスタッフ&キャストの名前がもれなくクレジットされていたということ。

最近誠意の無いパンフが多かっただけに、これには安堵したものでした。

結論としてとにかく内容的にはかなりお祭り色の強い、
ある意味かつての「東映オールスター時代劇」風作品というところでしたし、
「とあるマクロスの史上最大の作戦」…
もしくは「とあるマクロスの遠すぎた橋」みたいなところもある、
とにかく「映画館で観ろよ!」的作品の典型というかんじでした。

そして何よりもいえるのは、
それを可能にしたのがこの作品と大勢のキャラたちひとりひとりを大事にし、
育て上げていったスタッフと声優さんたちの努力と愛情あればこそ、
こういうぜいたくな作品をつくることが可能だったということでしょうか。

あらためてこのシリーズの素晴らしさを感じたものでした。

あと余談ですが
映画では立川をはじめいろいろな場所が描かれていましたが、
該当する場所に近い映画館では
熱海城そばで「キングコング対ゴジラ」をみているような、
それこそさぞや臨場感があったのではないでしょうか。
立川でちょっと観てみたかったです。

106.png
http://www.youtube.com/watch?v=qMF0WrNk4wg
(トレーラーより)

※関連項目「とある多摩のモノレール」
http://orch.blog.so-net.ne.jp/2013-02-07

以下3/1 追加。※ネタバレも含む。

というわけで映画の日ということもあり再度観にいった。

さすがに一週間も経つということもあり座席も選り取りという状況。
グッズ売り場は数人の方々がみているというかんじで、
文庫本の配布はすでに終了していたようだ。

さてあらためて観た感想ですが、
やはり最後がもうひとつなんとかできなかったのかなあということか。
もう公開して一週間もたっているのでネタばれ込みで以下を書きます。

作品全体はよく出来ているし、
90分という枠では限界に近い出来という気がするので、
現状の枠ではどうしようもないというのは確か。

だけどもしあと10分あれば
かなり後半は違った雰囲気になったような気がしたものでした。

設定説明みたいなものはゲームとの抱き合わせといことで、
この作品そのものが厳密な意味で独立していないという前提があるため、
それはそれで仕方が無い。
(このあたりはビデオでもそのままだと思われます。)

だけどやはり最後の方はもったいないという気がしてきてしまう。

神埼がバリスティック・スライダーから飛び降りて
「あとはまかせました」
といった時

「えっ?なんでここで降りちゃうの。立場上最後まで行くんじゃないの。」

と思ってしまった。
おそらく三人で乗り込んでしまうとあとの二人が少し霞んでしまい
ポイントがややボケる可能性があるということと、
尺的にそこまで広げることができなかったためなのかもしれないが、
あそこで三人で乗り込んだ場合、
会場にいた大勢の人たちを救うということや、
最後の結論を見届けるという役割等を
神埼なら充分任せられたことを思うと、
やはりもったいないという気がした。

またインデックスによる魔方陣の解体の明確なシーンや
そのときアリサとシャットアウラの歌う歌が聴こえてきて
いっしょにそれを口ずさむようなシーンもそれとなく挿入すれば、
さらにあのあたりのそれは印象的になっただろうし、
最後にそのことを当麻に話すような部分を付け加えると、
より最後は綺麗に収まったような気がする。

最初の方で「遠すぎた橋」と例えで書いたのは、
そんなところを感じてしまったからです。
まあでもこれは仕方ないのでしょう。

あとアリサ役の三澤さんがとても上手くなっていたこと。

以前はもっといろんな意味で朴訥がかんじがしていたけど、
いつのまにやら成長されていたのに正直驚いた。
これからの活躍に期待大です。

最後に余談ですが予告編で「オズ」をやってましたが、
これをみてたら
「ジャックと天空の巨人」を思い出してしまった。
なんかアメリカの映画って童話ネタがずいぶんありますが、
この「ジャック」もかなり面白そうだった。

エンデュミオンといいジャックといい、
天に昇るものが絡む話は面白いものが多いのでしょうか。

〆です。
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「ねらわれた学園」を観てきました。 [劇場公開アニメ]

鳥取から帰ってきた後の11/10から公開されていた「ねらわれた学園」。
舞台が鎌倉~江の島という事で早く行こうと思っていたが
休みの日がいつも天気がよくて、
そのたびに鎌倉江の島漫歩を楽しんでいたため、
観るのがかなり遅くなってしまいました。

105.jpg
http://www.neragaku.com/
(公式サイト)

この作品、
自分はかつてNHKで放送されていた「未来からの挑戦」や
映画版の「ねらわれた学園」をみていたので
どうしてもそちらのイメージが強い。
※「未来~」は「ねらわれた学園」+「地獄の才能」みたいな作品です。

そのためかイメージがかなり違うものがそこにはありました。

※この後ネタバレも含みます。

全体的にいうとSFというより
青春ものとしての色合いが強く、
関と京極が後半対峙しついに激突かと思われたそのときも、
なんとも不思議な展開とあいなった。

ちょっとした「遠すぎた橋」みたいなかんじというべきか、
とにかく激しい戦闘シーンは皆無に等しく、
生徒会もかつてみたそれと違い、
その無機質的ともいえる不気味さや威圧感もそれほどない。

というよりそれが無いため、
対峙しても期が熟したという感じがしない。
そのため戦うという必然性も感じないという、
ちょっと今まで違う感覚がそこにはあった。

これは主人公やヒロインが思いっきり明るく、
特に主人公の能天気ともいえるその雰囲気も大きいといえるかもしれない。

また今回はかなり主人公と対峙する京極に強くスポットが当たっているせいか、
途中までは京極の方が主人公なのでは?という感じすらするつくりとなっていた。

しかも最後は京極の苦悩を軸として物語が展開したため、
このままでは京極で〆てしまうのかと思ってみていたが、
最後は主人公が爽やかに〆てくれてめでたしとなった。

正直見る前は緊張感が全体を支配している作品かと思っていたが、
終わってみればそれとは大きく異なる作品となっていた。

以前の作品のようなものを期待すると肩透かしを食うかもしれないが、
そういうことを抜きにしてみれば、
そこそこ楽しめる作品だったという気がした。

しかしそれにしてもまたしても舞台は江の島だ。
これで今年三作品目の舞台となった江の島。
そのうちアニメイトでも出店してしまうような勢いだ。
今回の舞台となったところは、
だいたい自分がいつも歩いているところなので、
なんだかそのあたりが妙にリアルに感じられた。
個人的には由比ヶ浜商店街が出てきたもっと嬉しかったが、
それはいろいろと大人の事情が絡んでいるのだろう。

またトビの鳴き声などもしっかり気を配っており、
いかにも鎌倉江の島という雰囲気がより感じられました。
※ただこの映画をみたその日のニュースで、鎌倉江の島におけるトビ被害のニュースが扱われたには思わず苦笑してしまいました。

絵的にはかなりテンションの高いシーンが多く、
みていてそこまでしなくともと思わず思ってしまうところもあったが、
これもまたいい味のひとつというふうにも感じられました。

声優さんは皆うまく収まっていました。
京極役の小野さんは、
超能力者とか未来人とかいう言葉が出るたびに、
ちょっと小泉君みたいな感じがしかけたものの、
この作品の芯となるような演技をされていましたし、
それに刺激されたかのように他の方たちも、
なかなかの演技をされていました。

特に戸松さんは、
以前同じ中村監督の「魍魎の匣」における柚木加菜子役と同じ、
影のある大人びた役を好演されていましたが、
戸松さんのこういう役をもっとみたいと自分などは思ったものでした。

とにかく作品全体はなかなかの出来でした。
時間は二時間無いのでコンパクト感もありましたが、
むしろ20分ほど尺を伸ばし、
その分生徒会の不気味さや浸食感を出すという、
そういう手は無かったのかなあという気も多少あります。

まあこのあたりは繰り返すようですが、
やはり前作とのそれということに尽きるのかもしれません。

あとこの作品で随所に流れていた「月の光」。
作品の中で京極が弾いていたそれはスタインウエイのようでしたが、
曲中で流れるそれもそれを彷彿とさせるような
やや重厚な響きなドビュッシーだったのが、
個人的にはちょっと嬉しいところがありました。

作品の感想は以上です。

最後にまたこのことを言うのかと少々辟易としていますが、
あらためて言わせてもらいます。

かなり激しい物言いですし、
もう本編とは関係ない事柄ですので、
興味の無い方はこれ以降は飛ばしていただいてけっこうです。

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言いたいこと。それは…

とにかく制作に携わった人をもっとリスペクトしてほしい。
この作品出ていた声優は四人だけではない。
また制作者も十名そこそこというはずもない。

このあたりのことをパンフレットに明記しないということは、
いったいどういうことなのだろう。

千円というアニメのパンフとしてはそこそこする額だが、
クラシックのパンフでこの額だと有名な外国の交響楽団級の価格だし、
それらのパンフには百名近いメンバーの名前がちゃんと明記されている。

これは当然演奏する人たちへの最低の礼儀ということで、
どの公演でもよほどのことが無いかぎりこれはかならず明記されている。
これは最低限の礼儀であり、ある意味常識でもある。

だが劇場アニメでこのようないい加減なクレジットをパンフでみるのは、
今回が最初ではない。
制作サイドの姿勢の真剣度がこういうところに感じられて仕方がない。
ここには常識も礼儀も無くて当たり前なのだろうか。

アニメを総合芸術と言っているひとがいるが、
作ることに携わる人をリスペクトしなくて何が総合芸術だ!

こういう恥を天下に晒すようないい加減なパンフがとにかく多いのは、
ほんとうに情けないし呆れてもう言葉もない。
今回本編が始まる前に来年2月まで公開される劇場アニメの予告編が多々あった。

ほんとうに多々あった。
たしかにそれらはとても楽しみである反面、
こういう真摯な姿勢の欠片もかんじられないようなやっつけ編集のパンフが、
これらの作品でまた少なからず見かけたらと思うと、
正直暗澹たるものがあるし、腸が煮えくりかえるものがある。

当たり前の事ができないのなら、
これからの劇場アニメは間違いなく質的に下降線をたどることになるだろう。

こういう基本的な部分に対しての再考をぜひ行ってほしい。
これはとてつもなく本当に恥ずかしいことだ。

日本のアニメはいつからこういうことが当たり前になってしまったのだろう。
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